心療内科
心療内科とは
心療内科は、「こころとからだは繋がっている=心身一如」の視点から、身体の症状を身体面だけではなく、心理面・社会面などからも捉えてトータルに診ていく内科です。原因不明の身体の不調の多くはストレスが影響していることが多く、こうした視点で診ていくことが症状の改善に繋がる場合があります。
緊張型頭痛
緊張型頭痛は機能性頭痛の1つです。主に後頭部の鈍痛が多く、痛みというよりも重い感じ、何かをかぶった感じであることもあります。頭痛の誘因としては、ストレスや不安、うつなどさまざまな因子が関係します。
片頭痛
片頭痛も機能性頭痛の1つで、女性に多いです。直接生命に危険を及ぼすものではありませんが、頭痛発作によって家事や仕事など日常生活に大きな支障をきたすことがあります。症状は頭痛発作を繰り返し、発作は4~72時間持続します。片側性、拍動性(ズキズキする)の頭痛で、悪心や光過敏・音過敏を伴うことがあります。片頭痛もストレスで悪化することが多いです。
めまい症
めまいの原因は脳・耳など様々ですが、耳鼻科、脳神経外科などを複数受診しても診断がつかない場合、ストレスが影響していること場合があります。耳鳴り、睡眠不足、頭痛、肩こり、気分の落ち込み、不安感、倦怠感などを伴うこともあります。
過換気症候群
過換気症候群は、強い不安・恐怖・緊張などの精神的ストレスをきっかけに、過呼吸が誘発されてしまう症候群です。過呼吸は通常30分~1時間ほどで自然と改善し、後遺症を残すこともありません。予後は良好な疾患ですが、発作中は非常に苦しく「このまま死んでしまうのではないか」という非常に強い恐怖に襲われます。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群は、腸に明らかな病変が無いのに、下痢や便秘などを伴う腹痛や腹部不快感が繰り返される疾患です。日本人では10~15%に認められる頻度の高い病気です。症状が重い場合には、電車や車の中で急にトイレに駆け込みたくなるため、学校や会社に行けない、外出を控えるようになるなど、生活の質を低下させてしまうケースもあります。原因は、不安・緊張などのストレス、疲労、暴飲暴食、アルコールの過剰摂取、不規則な生活習慣などです。
機能性ディスペプシア
機能性ディスペプシアは、むかつき、胃痛、胃もたれ、膨満感(ぼうまんかん)などの、みぞおちを中心とする不快な症状があるが検査をしても異常が見つからない病気をいいます。胃の病気に長く悩まされている人は、機能性ディスペプシアの可能性があります。原因には、①胃の動きの異常、②知覚過敏、③ストレスなどがあります。